大阪にはお好み焼き屋はたくさんあるが、もんじゃを食べさせてくれるところはまだ少ない。でも最近もんじゃ焼きのセットがスーパーなどで売り出されているのでわりと手軽に作れるようになった。
その形状がゆえに父にはものすごく不評だったのだが、ワタシはあのキャベツのシャキシャキ感が好きでよくつくって食べていた。ダシを利かせたシャバシャバの生地にしょうゆとソースを同量くらい入れ、マイホットプレートでじゅわじゅわてちてち焦がして食べる。
昔一回だけ大阪でもんじゃを食べたことがあったのだが、その店は豪快に鉄板いっぱい拡げてくれた。しかもある程度焼けたら表面にソースで短歌を書いてくれた。たぶんそんなことやってる店は日本中探してもそこしかないと思う。
ワタシのデフォもんじゃは短歌が書いてあるもんじゃだ。
ワタシはもんじゃ慣れした関西人なのだ。
このあいだ、もんじゃ焼きをはじめて念願の地、東京で食した。
UBGのオフ会二日目でみんなくたくたになってるところを無理矢理連れていくという強行軍だ。 新幹線の時間の関係で月島には行けず、上野で食べたのだが、たぶん月島だろうと上野だろうと大阪だろうとこんな料理ともつかないモノの味はかわんないのかもしれない。しかし東京の下町で食べることに趣があるとワタシは考える。
友達は前日飲み歩いた折に、街角のゲローズを見ないように心の準備していたらしい。 焼いてる最中にふとそのことを思い出して、まじまじともんじゃを見つめた。もんじゃにはソバが入ってなかったのでなんとなく助かった気がする。
もんじゃ焼きはとてもおいしかった。切りイカと豚が入ってたのかな。ミックスを頼んだのでもっと他にいろいろ入ってたと思うんだけどなんかぐちゃぐちゃで見覚えがない。3人で行ったので3人前頼んだのだが、お店の人がいっぺんに出してくれなかったので鉄板いっぱいに拡げることはできなかった。たぶんそれはツウな食べ方じゃないのかもしれない。でも満足でした。東京で東京らしいものを初めて食べた気がした。一緒に行ってくれたみんなありがとうです。
家に帰ってきて、もんじゃへの造詣を深めたいと思い、インターネットで検索した。けっこうたくさんの情報が引っかかる。さすが庶民の味。
横浜に180人も入れる東日本最大のもんじゃ焼き屋があるという。パーティプランは4名から100名まで。しかし
パーティでもんじゃ焼きってのはイカガなモノか。 体育館くらいの広さの鉄板を、ぐるりと100人で囲み、もんじゃをぶちまけて食べるのだろうかと、どうでもいい想像を駆り立ててくれる。
そして驚いたことに、もんじゃ屋形船なるモノがあるらしい。月島もんじゃ協会という組織が運営しているのだが、お台場付近を2時間4900円でもんじゃ食べ放題飲み放題で遊覧するらしい。ワタシは激しく不安になった。海の上は当然揺れが激しい。
そしてもちろん酒も入る。もんじゃ食い放題・・・・・・
もんじゃは陸の上で食べる方がいいと思います。
恐るべしもんじゃ協会。
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